寝癖をヘアアイロンで伸ばすのは間違いなのか

寝癖がついてしまった時、手っ取り早い対処法の一つとして、ヘアアイロンが挙げられます。

実際に、毎日ヘアアイロンで矯正しているという方も、少なくないのではないでしょうか。

しかし、ヘアアイロンは毎日使い続けると髪を傷めてしまう可能性があります。

そうなると、よりいっそう髪がまとまりにくくなってしまいます。



ヘアアイロンで寝癖を伸ばすと・・・

ヘアアイロンを使うということは、高温で髪の毛を矯正する形になります。

そうすると髪の水分量が減少し、髪が乾燥してしまいます。

それに伴い、髪の表面のキューティクルがはがれやすくなり、次第に髪がパサついたり、きしんだりする原因になってしまうのです。

その日限りの矯正では問題ないのですが、毎日、常習的に使用していると髪質が次第に悪くなってしまうということは否めません。

髪の形状は水素結合によって決まりますから、本来であれば一度髪を濡らしたり、湿らすことで矯正するのが正しい方法です。

髪の毛の主成分はタンパク質ですから、濡らす前にいきなりヘアアイロンで髪の形状を変えようとすると、熱によって変性してしまうのです。

どうしてもヘアアイロンを使いたいときは、できるだけ温度を下げて使用する必要があります。

だいたい160度や170度などの設定ができるものが多いのですが、なるべく120度から140度程度に抑えましょう。

寝癖の正しい直し方とは

では、寝癖を直すときにまず何から始めれば良いかというと、髪の水分量を増やし、水素結合を再度行うことです。

簡単に言えば髪を濡らして再び形状を1から作り直すということです。

髪を濡らすときはぬるま湯、または蒸しタオルが良いでしょう。

蒸しタオルだけでは寝癖が取れないほどひどい時は、シャワーで一度髪全体を濡らしてしまっても構いません。

そしてそのままシャンプーをするのが効果的です。

寝癖の原因となる、いびつな水素結合を一度リセットしてくれる効果があります。

ただ人によっては髪を乾かした後に、ブローやスタイリングをしたいという方もいるでしょう。

そういった方はシャンプーだけではなく、トリートメント剤を使用するのも効果的です。

トリートメント剤には髪を熱から守る作用がありますので、ヘアアイロンやドライヤーに対してダメージを抑える作用が期待できます。

トリートメントは熱からの防御性と、傷んだ髪をコーティングする作用があります。

シャンプーだけだと、再び熱にさらされて傷んでしまう可能性がありますので、シャンプーとトリートメントはセットで考えておいた方が良いです。

寝癖を直す際はなるべくヘアアイロンではなく、髪を濡らして整えるようにしましょう。





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