昔から髪のスタイリングに使用されてきたワックスやスプレーですが、その影響によってパサパサになる人もいれば、そうでない人もいます。

一体、その差はどこにあるのでしょうか?


ワックスやスプレーによる髪への影響

まず、髪がパサパサになる理由のおさらいです。言うまでもなく、髪がパサパサになるのは水分を失っているからです。

その現象を引き起こす代表的な存在が「熱の影響」です。

熱は、髪の主成分であるタンパク質を変性させ、硬くします。
その変性のプロセスにおいて水を失うので、熱をかけすぎた髪は乾燥したツヤのない髪になってしまうのです。

実は、この熱はワックスやスプレーと深い関係を持っています。それは、これらのスタイリングアイテムは、ドライヤーなどの熱がかかった後に使われるということ。

熱の影響によってたんぱく質が変性し、水分が失われた所に、ワックスやスプレーでさらに追い打ちがかかります。

ワックスに含まれるアルコールが根源?



では、このワックスやスプレー、どういった成分が髪の水分を失わせ、あなたの髪をパサパサにしてしまうのでしょうか?

ワックスやスプレーに含まれる成分のうち、髪に深刻な影響を与えるもの、それは「アルコール」です。
アルコールは、ワックスやスプレーに含まれる様々な成分を混ぜ合わせるためには欠かせない成分です。

また、髪の水分をコントロール、つまり早く乾かせる効果があるため、スタイリングスプレーによく使われています。

ですから、ワックスやスプレーそのものに髪を乾燥させる要素があるのではなく、その外側を構成する要素が髪を乾燥させるため、それらを使ってはいけないという訳ではないのです。

ワックスによって髪の水分を失わないためには?


髪の水分のを失わないためには、できるだけアルコールを使用していないワックス・スプレーを選ぶということが大切です。

アルコールが少なければ少ないほど、髪の失う水分は少なくなります。

また、できるだけ熱のかかっていない状態でこれらを使いましょう。熱がかかった後の髪は、ダメージを受けて水分が失われやすくなっています。

アルコールが多く含まれたヘアケア剤を使い続けると、アルコールの水分を蒸発させる働きにより、頭皮や髪は乾燥してダメージを受けてしまいます。

さらに髪の毛を作るたんぱく質「ケラチン」を壊してしまう恐れもあるので、髪は弱くなり抜けやすくなります。
つまり、アルコール入りの整髪料は、薄毛につながってしまうので要注意です。


ノンアルコールのワックスやスプレーの効果

ムースやジェルはノンアルコールを使おう!
髪をダメージから守るためには、アルコールを使っていないワックスやスプレーがおすすめです。美容院で扱っているものや、薄毛の方用に開発された市販の商品があります。

ノンアルコールのワックスやスプレーの効果

アルコールは頭皮を乾燥させてダメージを与えるだけでなく、髪の毛の内部に浸透して髪の成分を外に溶かしてしまう働きがあります。

頭皮と髪に毒の成分を使っていると言っても過言ではないのです。

頭皮を弱らせる界面活性剤などの化学成分やアルコールを使っていないものを選ぶようにしましょう。ノンアルコールのヘアケア剤なら頭皮や髪の細胞を破壊することなく髪を守れるので、安心です。


ヘアケア剤もノンアルコールがオススメ

髪にヘアケア剤をつけると、スキッとした爽快感を得られたりさわやかな清涼感を感じたりしますよね。これはアルコールのおかげなのです。

アルコールが配合されていないヘアケア剤は、爽快感は得られませんがアルコールによる髪へのダメージを減らせます。

爽快感や清涼感はつけた時の少しの時間のみの効果です。頭皮や髪によくない成分をわざわざ取り込むよりも、爽快感はないけれど髪に優しいノンアルコールのヘアケア剤を使いたいですよね。

髪のみに使っているつもりでも、長時間ついているので知らないうちに汗などで頭皮にも流れていくことがあります。

アルコール濃度の高いヘアケア剤のせいで頭皮がダメージを受けてしまえば、そのまま髪にもダメージが与えられます。

抜け毛などで悩んでいる方は、ヘアケア剤をノンアルコールに変えましょう。


ワックスやスプレーを毎日つけていると薄毛になる?

ワックスを毎日つけていると薄毛になる?
男性なら多くの方が、将来の薄毛に不安を抱えたことがあるのではないでしょうか。

実はスタイリング時に使用するワックスも使い方を誤ると、頭皮に悪影響を与え、薄毛の原因になってしまうのです。

ワックスやスプレーと薄毛の関係

薄毛の原因は様々で、遺伝や生活習慣などと言われています。ですが、頭皮環境を健康に保つことも欠かしてはいけません。

毛穴に詰まった皮脂などの汚れをきちんと洗い流して、血行促進を促すのが薄毛予防の基本です。

そしてワックスですが、主に油分が多く含まれています。頭皮に付けてしまうと毛穴を詰まらせてしまい、髪の毛に十分な栄養を送り込めなくしてしまいます。

そのため、ワックスを頭皮につけてしまうと、薄毛を促進させてしまいます。

ですが、そもそもワックスは頭皮につけるものではなく、髪の毛につけるものなので、頭皮につけないのであれば特に悪影響はなく、薄毛につながることはありません。

ワックスやスプレーは毎日つけないほうが良い?

頭皮につけない限り、薄毛には影響ないのでワックスは毎日つけても大丈夫です。髪が短い方は頭皮につけないように慎重にスタイリングしましょう。

スプレー系のスタイリング剤も距離が近いと頭皮にべったりと付いてしまうので、30センチ以上の距離をとってスプレーしましょう。

また、必ず1日の終わりにはシャンプーをしてワックスを洗い流してあげることは、欠かしてはいけません。

シャンプーが中途半端だと髪につけたワックスが頭皮に広がり、余計に毛穴を詰まらせてしまったり、流しが足りないとワックスの油分を栄養として菌が繁殖して、それが原因で薄毛につながってしまいます。

美容院でのシャンプーが丁寧なように、髪に汚れを残さない為にも、自分が思っている以上に丁寧にしっかり洗うようにしましょう。







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