JHSS / 日本ヘアメイクスクール

生理が近くなると、ニキビや吹き出物ができるなど、お肌のトラブルに悩んでいる人はいませんか。

その原因は、女性特有のホルモンバランスの崩れにあります。

生理前は、エストロゲンという卵巣ホルモン（俗に女性ホルモン）の分泌が減ります。

一方、同じく妊娠に関わるホルモンである、プロゲステロン（黄体ホルモン）は排卵後から生理前に特に多く分泌され、生理前後になると減少に転じます。

この２つのホルモンは女性にとって大変重要なものですが、量や働きがアンバランスになる生理前は、さまざまな体の不調を引き起こしてしまいます。

さらに、女性ホルモンが少なくなると、相対的に副腎などから分泌される男性ホルモンが強くなることから、2重の意味でアンバランスな状態となってしまうのです。

頭皮も、この影響を受けます。

エストロゲンは頭皮の健康を維持したり、髪の成長を促したりする役目も持っています。

ですから、エストロゲンが減ることで頭皮の健康が保てず、乾燥しやすくなって、生理前にふけがよく出るという女性もいます。

逆に、プロゲステロンの量が増えると、皮脂の分泌量が増加し、乾燥とは逆の症状を引き起こします。

皮脂が多く分泌されることで、それが酸化し、かゆみや臭いの原因などになるのです。

エストロゲンとプロゲステロンは相互協調的、あるいは相互抑制的に働くので、この２つのホルモンバランスの崩れが生理前のさまざまな頭皮トラブルを引き起こすことになります。

生理前に頭皮が乾燥するという人は、まず頭の洗いすぎに注意する必要があります。

強い洗浄成分が入った商品を避け、できればアミノ酸系のマイルドなシャンプーで洗うようにしましょう。

また、いわゆる「朝シャン」はやめたほうが無難です。

洗髪後は頭皮用ローションを使い、保湿ケアをするのをお忘れなく。

一方、脂っぽくなる人は、べたべたするからといって、ごしごし洗いすぎるのは禁物です。

こちらも低刺激のシャンプーを使い、しっかりと髪を濡らしてから、優しく丁寧に洗髪してください。

また、洗った後にぬるま湯で十分に流すこと、ドライヤーで完全に乾かすことが肝心です。

さらに、頭皮トラブル全体に言えることですが、脂っこい食事はなるべく避け、ジャンクフードなどは口にしないようにしましょう。

また、減ってしまったエストロゲンの代わりにイソフラボンを摂ることも有効です。

大豆などに多く含まれている成分で、簡単に効率よく摂取したいという人は、サプリも考えてみてはいかがでしょう。

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