皮膚は常に新陳代謝を繰り返して新しく作られ続けます。

古くなった皮膚は垢となって身体から剥がれ落ちます。
垢はそれ自体が臭いの原因にはなりませんが、肌からは汗も出るため垢と汗が混ざり合い、臭いの原因になります。

何日も入浴しない場合に身体から発する臭いの原因は主にこれです。

頭皮は皮膚の一部のため、新陳代謝で垢は出ます。頭皮の垢は主にフケと呼ばれます。

頭皮からも当然汗は出ますし、さらに頭皮には身体の中でも一番皮脂が分泌しやすい部位でもあります。

皮脂とフケ、さらに汗が混ざると非常に不快な臭いとなるため、頭は身体以上に不衛生による臭いが発生しやすいことがいえます。

では頭皮から嫌な臭いがしてしまうのは暖かい季節と寒い季節、つまり寒暖差に影響を受けるのでしょうか?



髪に潜む細菌も臭いの原因になります

坊主頭やスキンヘッドに近いような短髪の場合は例外となりますが、頭皮には髪が数十万本も生えており、髪の中には細菌が潜んでいます。

これは常在菌と呼ばれ、髪にある程度の菌が潜んでいるのは自然なことです。しかし常在菌が繁殖して増えすぎてしまうと頭皮のトラブル、かゆみや臭いの原因となります。

そのため、ほとんどのシャンプー製品は殺菌作用があり、常用することで常在菌の繁殖を防ぎます。

髪はフケ、皮脂、汗に加え、常在菌も臭いの原因になるため、不快な臭いを無くそうと思ったら身体の中でも特に衛生に気を使う必要のある部位なのです。

乾燥の季節は菌の繁殖、皮脂の過剰分泌に注意が必要

では一年の中でも、最も頭皮が臭いやすくなるのはいつでしょうか?

それは最も寒くなる冬です。寒い季節は基本的に空気が乾燥します。この乾燥が、頭皮の不快な臭いを発生しやすくする条件を揃えています。

まず空気が乾燥すると当然頭皮も乾燥気味になり、かゆみが出やすくなります。

頭皮の乾燥は菌の繁殖に好条件のため、寒い季節は髪の常在菌が繁殖しやすく、それが臭いの原因になります。

さらに、頭皮が乾燥すると、それを保湿するための防御反応として皮脂の分泌が多くなります。

皮脂が多めに分泌されるのは、あくまで保湿のための防御反応ですが、結果として臭いやかゆみの原因になります。

以上のことから、冬場の乾燥は髪の常在菌の繁殖、皮脂の過剰分泌が起こりやすくなるため髪から不快な臭い、かゆみが発生しやすい時期といえます。

寒暖差による頭皮への影響をしっかりと理解して、健康な頭皮環境を保ちましょう。




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