年末イベントで活かせる
12月に身につけたい“崩れないヘア”の基礎技術
12月は一年の中でもヘアセットがもっとも試される季節だ。忘年会、クリスマスイベント、ライブ、推し活など、長時間の外出や移動が増え、屋内外の気温差も大きい。ヘアが崩れやすい条件が揃うからこそ、“基礎技術がどれだけ身についているか”が仕上がりと持続力を決定づける。ここでは、日本ヘアセットスクールの視点から、未経験者でも12月に必ず役立つ“崩れないヘア”の基礎を紹介する。
1. 持続力の要となる「正しいブロッキング」
セットの完成度はブロッキングでほぼ決まると言っても過言ではない。
・量が偏らないこと
・根元の角度を一定に保つこと
・仕上がりのシルエットを想定して分けること
これらができると、巻きもまとめ髪も崩れにくくなる。特に冬は静電気で髪同士が絡みやすいため、丁寧なブロッキングが仕上がりの安定に直結する。
2. 巻きが落ちないための「カール形成の基礎」
12月は寒さと乾燥でカールが取れやすい。重要なのは、熱の入れ方と冷まし方だ。
・根元をしっかり立ち上げる
・毛先まで均一に熱を通す
・巻いた直後に触らず、冷ます時間を確保する
この3つを守るだけで、カールの持ちが劇的に変わる。巻きが落ちる人の多くは、“冷ます前に触ってしまう”のが原因だ。
3. まとめ髪の完成度を左右する「ピンワーク」
冬のアウターは襟が高く、髪に触れる面積が大きい。そのため、ピンの使い方が甘いとすぐに崩れてしまう。
・髪の流れに逆らわない角度で打つ
・土台を作ってからピンを固定する
・見えない位置でも“交差留め”を徹底する
この基本ができれば、低めシニヨンや編みおろしなど、冬の人気アレンジも格段に安定感が増す。
4. 前髪が最後まで保つための「量と方向」の設計
冬に最も崩れやすいのが前髪だ。湿気も汗も少ない季節なのに崩れるのは、“量のコントロール”ができていないケースが多い。
・厚すぎる前髪は重く落ちる
・薄すぎる前髪は静電気で浮く
・方向を少し変えるだけでキープ力が上がる
前髪は小さな調整で大きく仕上がりが変わるため、基礎から学ぶ価値が高い。
5. 長時間のイベント向け「仕上げ固定の考え方」
スプレーをただ強くかけるのではなく、“固定の順番”が大切だ。
・形を決める前に全体の質感を整える
・細かい後れ毛は部分用の硬めスプレーで
・最後に表面を薄く固定し、固めすぎない
年末イベントは長時間になるほど、仕上げの丁寧さが持ちに直結する。
年末の忙しい時期でも、“崩れないヘア”は基礎さえ身につければ確実に再現できる。日本ヘアセットスクールでは、この基礎技術を手元レベルで丁寧に教え、現場で通用する持続力のあるヘアを作れるようにサポートしている。12月のイベントで自信を持ってヘアセットを楽しむためにも、今の時期こそ技術の底力を磨くチャンスだ。


