雨の日は「自律神経」のバランスが崩れやすくなる

雨の日の不調に悩まされている方も多いのではないでしょうか?
実は、雨の日の気圧と体調には切っても切れない関係性があるのです。

 

自律神経とは

自律神経には、活動時や興奮した際に働く「交感神経」と、休息時やリラックスをした際に働く「副交感神経」があります。

この2つの神経が交互に働いて、体の代謝、内臓の働き、免疫の調整、体温の調整などを行っています。

 

交感神経が活発になってしまうと、気持ちが高ぶりイライラして、胃腸の働きが悪くなります。

対して、副交感神経が活発になってしまうと、代謝が低下してしまうことも。

 

目には見えない自律神経の影響と整え方

自律神経は、自分の意志で動かすことのできない「臓器」の管理をしています。
内臓もその一つ。
内臓が乱れてしまうと、エネルギーを身体に供給したり、有害なものを体から排出する機能が低下してしまいます。

そのため、雨の日はなぜか便秘になる…なんて人もいるのではないでしょうか?

 

今回は、目には見えない自律神経の影響と整え方について、梅雨症に詳しい小林弘幸先生(順天堂大学教授)に、原因と対策についてお話を伺いました。

 

「天気が悪い日は体調が悪い」=自律神経の乱れによるもの

 

低気圧は自律神経を乱す大きな原因の1つ

日中は交感神経が、夜間は副交感神経が活発になるのが通常のサイクル。

しかし、天気が悪く低気圧になると、空気中の酸素濃度が薄くなるため、体は酸素をうまく取り込めなくなります。

 

そうすると酸欠状態となってしまうため、体が「なんか苦しい。休まなきゃ」と、副交感神経を活発にさせようと頑張り始めます。

これにより、昼間であるにもかかわらず副交感神経が活発になり、逆に夜は交感神経が活発になるなど、自律神経のバランスが昼夜逆転してしまいます。

 

これが、低気圧による自律神経の乱れのメカニズムです。

特に毎年、5月~8月辺りは低気圧となっているので、注意が必要です。

 

 

天気が悪い日に起きやすい不調とは?

雨の日や台風の日などに憂鬱になったり、イライラしたり、モチベーションが上がらない理由は、気圧の変化による自律神経の乱れも影響しているのですね。

 

雨の日に以下のような症状はありませんか?

 

1.偏頭痛

偏頭痛は気圧が下がることで、脳内の血管が拡張します。

その結果、神経が圧迫されてしまい、頭痛を感じやすくなります。

 

2.肩こり、腰痛、関節痛 

身体の器官で気圧を感じるのは”耳”なのですが、低気圧のせいで脳が「体が揺れている」と情報を送ります。

しかし、実際揺れていないので、そのギャップのせいで自律神経を乱しやすくなるため、痛みや肩コリなどの諸症状を誘発する原因となるのです。

 

3.便秘

自律神経は腸内もコントロールしています。

自律神経の乱れにより、交感神経や副交感神経のスイッチの切り替えがうまく行われず、腸の働きも乱れてしまいます。

 

腸内環境の乱れが疑われる自覚症状

 

  1. お腹が張って食欲がない
  2. ゲップがよく出る
  3. 肌荒れや吹き出物などが治りにくい
  4. トイレタイムが長い
  5. イライラ、クヨクヨしたり、集中力低下が気になる
  6. 寝つきが悪く、睡眠不足になりがち
  7. 疲れが抜けにくい
  8. おならが臭くなることが多い

 

自律神経を整えるには?

上記の不調を、頭痛薬や便秘薬などで緩和している方も多いと思いますが、薬はあくまで対処療法。

生活の中で自律神経のバランスを整えていくことが、根本的な解決方法となります。

 

日常生活で出来る自立神経の整え方は以下の通り。

 

1.朝は時間に余裕をもって過ごす

朝は交感神経が高まっている状況です。

時間に追われ忙しくしていると、体が緊張状態になり、交感神経が急激に高まってしまいます。

同時に、副交感神経も急激に低下します。

 

朝は時間に余裕をもつことで、交感神経と副交感神経の切り替えをゆっくり行えるようにしましょう。

 

 

2.夜は39℃~40℃の”ぬるま湯”に入浴

入浴時間は15分がベスト。

最初の五分は首まで浸かり、残りの10分間はみぞおち位までの半身浴がよいそうです。

 

39℃~40℃のぬるま湯に浸かることで、血行が良くなり体の芯から温まり、副交感神経も高まり、自律神経のバランスが整えられます。

 

 

3.塗り絵に挑戦してみましょう

塗り絵の単純な作業に没頭するため、自然と呼吸が整います。

規則正しい呼吸になることで、体がリラックス状態になり、呼吸と関係の深い自律神経のバランスを整えることに繋がります。

 

疲れている時と、元気な時では色の選び方や塗り方が全く変わります。

出来上がった絵を見比べて、心の状態に気づくのも楽しいかもしれませんね。

 

もちろん、呼吸が整えるための瞑想や呼吸法などもいいですね。

 

 

4.便秘を解消しましょう

腸内を整えることは美容と健康維持にも大切なこと。

ちなみに便秘の緩和には、水分・水溶性食物繊維・不溶性食物繊維がバランスよく詰まっている「グリーンキウイ」などがおすすめ。

 

2016年4月にニュージーランドで開かれた国際シンポジウムでの研究発表によると、グリーンキウイを一日に二個食べることで、消化機能と便通頻度の著しい改善や消化機能にも改善が見られたとのことです。

 

 

 

梅雨時期や雨の日、台風のときは「自律神経」のバランスに注意!

天気と体の調子は、自律神経を通して深く結び付いていることが分かりましたね。

今後は天気予報の「低気圧が近づいています」という言葉に敏感になるのではないでしょうか。

 

天気の悪い日に不調な人は、是非、日常生活を見直してみてくださいね。