子どもの髪と大人の髪の違い
子供の髪の毛は、10歳くらいまでは未熟な状態で、太さや硬さ、髪の毛の強靭さが備わっていない状態です。
髪の毛の表面は、外部の刺激から髪を守る働きをするキューティクルにおおわれていますが、大人の場合このキューティクルが、ウロコ状に5,6枚重なっているので、健康な髪であれば外部の刺激が髪の内部に浸透しないようになっています。
けれども、子供の髪の毛は、まだキューティクルの枚数が少なく防御力が低いため、外部からの刺激に十分対応することができません。
髪の内部にあるたんぱく質や、色素も少ないので、子供の髪の毛は細くて柔らか状態です。
幼少のうちは茶色がかった髪の毛であることが多いのも、まだ髪の中の色素が少ないからなのです。
ひとことで言えば、子供の髪は大人の髪に比べて、弱く、抵抗力がないということが子どもの髪と大人の違いです。
子供が髪を染めると、どの様な影響があるのか
ヘアカラーには、様々な成分が配合されており、抵抗力の強い大人の髪にさえ負担をかけるものです。
危険な成分の一つは、「パラフェニレンジアミン」という化学物質です。
症状としては、頭皮がピリピリと痛む、炎症を起こして赤くなるなどという軽度のものから、湿疹や、じんましんをおこすというようなこともあり、最悪の場合、呼吸困難をおこしてしまうこともあります。
誤って目に入ってしまうと、瞼が腫れたり、結膜が充血したりするほか、失明の恐れもあります。
子供は、自分の頭皮の状態を自分で判断することも、周りの大人に正確に伝えることもできませんし、皮膚アレルギーを調べるためのパッチテストも年齢とアレルギーによっては、正確な結果が出ないこともありますので、何に対してアレルギー反応を起こすかということを完ぺきに把握することはできません。
従って、アレルギー反応を起こす恐れのある化学物質を使用した場合、どういう結果になるか、わからない状態なのです。
また、子供は髪の毛も未熟ですが頭皮も大人より皮脂の分泌が少ない為、防御力が弱い状態です。
ヘアカラー剤が、頭皮についてしまうと、頭皮がかぶれたり炎症を起こしたりするだけではなく、皮膚から身体の内部に毒性の強い成分が侵入してしまい、発ガンの原因になってしまったり、今までは無かったアレルギーを発症してしまったりします。
子供は、身体も髪の毛も頭皮もすべて抵抗力が弱く、外部からの刺激を受けやすい状態ですので、ここに記述したこと以外にも、髪の毛を染めることで、様々なダメージを受けてしまいます。
子供にヘアカラーをするのは、非常に危険な行為ですので、なるべく控えるほうがいいと言えます。
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