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アイロンによる髪への影響と対策
- JHSS
- 2022.05.05
髪は熱に対して非常に弱い性質を持っています。それはなぜかと言うと、髪の主な成分はタンパク質でできているからです。
タンパク質は熱に弱く、高い熱によって変質してしまいます。これを「タンパク変性」と呼び、髪の毛を硬くするのです。
アイロンの熱によって硬くなった髪は、同時に内部が空洞化します。芯の抜けた筒のような状態になっているのです。
同時に、熱によって、これまで髪の最も外側を保護していたキューティクルもはがれ、極めて脆い筒の状態になってしまいます。
これが、熱による枝毛や切れ毛の根本的な原因です。
アイロンを使うと髪が固くなる
ヘアアイロンは使い方に注意しないと髪が固くなってしまいます。
アイロンは髪に熱を加えることで、くせ毛をサラサラのストレートにする効果や、ふんわりとした内巻きにする効果があり、短時間でスタイリングできるので非常に便利で、毎日使っているという方も多いと思います。
ただ、アイロンで髪に熱を加えることで髪の主成分であるたんぱく質の構造が変化して固まってしまい、髪が固くなってしまう恐れがあります。
たんぱく質には60度以上の熱が加わると変性するという性質がある為、熱によって水分が奪われると、タンパク質が固まって髪が硬くなってしまうのです。
そして、キューテクルが剥がれたり、反対にキューテクルの隙間が塞がれたりしてしまい、ハリやツヤも失われてしまって、パサパサの髪になってしまいます。
このような状態になると、どのようなヘアケアをしても健康な状態に戻すことはできなくなってしまうので、注意が必要です。
アイロンを使う際の注意点
たんぱく質が変性しないように温度を低く設定するとなると、60度以下にしなくてはならず、これでは長時間アイロンを髪にあてないと、スタイリングすることはできません。かと言って、同じ場所に長くアイロンをあてることも髪にダメージを与えてしまいます。
その為、ヘアアイロンはストレートや緩いカールができる程度の最低温度150度程度で使うことをお勧めします。
ヘアアイロン用のスタイリング剤を使用する
髪が濡れたままアイロンをかけると、非常にダメージが大きいので、しっかりと乾かした後、保湿効果のあるヘアアイロン用のローションをつけておきましょう。
アイロンをかける前にブロッキングする
そして、同じ場所に何回もアイロンをあてないで済むように、アイロンを始める前にあらかじめブロッキングをしておくのがコツです。
髪の毛が長い人、多い人でも美容師さんが使っているようなダッカールピンを使えば、簡単に髪の毛をまとめることができます。
ブロッキングの仕方は、左右に分けたあと、前髪、横の髪をまとめて4つにブロッキングします。
始めは後ろ髪から、次に横の髪を3分の1ずつピンから外してアイロンを当てましょう。
アイロンは決して止めず、動かし続けて同じ場所に熱を当て続けないようにすることが大切です。
アイロンを選ぶ際にチェックするポイント
ヘアアイロンを使う際に、ダメージを与えないようにするには色々と工夫が必要ですが、そもそもどのようなヘアアイロンを選べばよいのでしょうか。
一番大切なポイントは「温度」?
ヘアアイロンを選ぶ際の一番大切なポイントは、「温度」です。
使用頻度にもよりますが、ヘアアイロンを使い続ければ髪の毛は当然傷みますよね。
その傷みを軽減させるには高温のヘアアイロンで一気に髪の毛の形を変えて、何度も何度も髪の毛に熱を加えないことが大切なのです。
どんな髪質の方でも形を変えられる目安の温度が、だいたい150度~200度です。
温度調節が出来るヘアアイロンもたくさん出ていますので、ヘアアイロンを選ぶ際は調整が色々と出来るように200度近く温度が上がるものをおすすめします。
ヘアアイロンは値段で何が変わる?
温度が違います
ヘアアイロンの値段はピンキリです。では、値段が違うと何が違うのでしょうか。
まず、温度が違います。低温で何度も何度も熱を加えるより、高温で一気に髪の毛に熱を加える方が髪の毛の傷みは軽減されるのです。
しかし、温度が高いものほど値段が高くなってしまいます。
プレートの素材
そして、プレートの素材によっても値段が変わります。
値段が安いヘアアイロンの場合、表面だけが加工されたもので実際はただの金属プレートであることも少なくありません。
このプレートが、チタンやセラミックなどの特殊な素材であると値段が高くなります。
チタンやセラミックは熱伝導が良く丈夫で、ヘアアイロンのプレートとしては髪の毛が傷みにくいと評判です。
使用頻度や用途によっても選ぶ際のポイントは変わってきますので、選ぶ際に自分に一番大切なポイントを決めてから購入することをおすすめします。
自分に合ったヘアアイロンで毎日のアレンジを楽しみましょう。
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